第4回日中医学交流フォーラムを開催しました
2017/11/30
2017年11月30日(木)、日中医学協会が主催する「第4回日中医学交流フォーラム」が、順天堂大学において開催されました。
フォーラムは「消化器」と「泌尿器」、二つの会場に分かれ、それぞれ午前中は手術ライブ、午後はセミナーという二部構成で行われました。
手術ライブでは、前立腺がんと消化器早期がんの手術が中継により中国全国に紹介され、順天堂大学医学部泌尿器科学講座堀江重郎教授によるロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術、順天堂医院消化器内科の坂本直人先任准教授と松本健史准教授による内視鏡的粘膜下層剥離術が施されました。両会場の手術の映像は、順天堂大学センチュリータワー会議室、北京協和医院、上海中山医院および南京鼓楼医院の会場、ならびに中国各地においてモバイルに配信され、中国でのアクセス数は3,000に上りました。
ライブ手術中継では、順天堂の会場と中国で参加されている先生方から多くの質問が寄せられ、手術室と会場のコーディネーターの先生から即座に回答していただきながら、まさに臨場感あふれる交流が行われました。
午後のセミナーにおいては、午前中の手術を担当されました先生方と中国専門家による講演、日本の若手研究者の提言に基づくディカッションがあり、各手術テーマに係わる日中の取組みの違いや対策などについて講演と討論を行いました。閉会時間まで活発な質疑応答が行われました。
また消化器内科につきましては、中国の先生の突然の見学のお申し出を永原章仁教授が快くお手配くださり、内視鏡室を見学させていただきました。
中国の先生方は、日本の丁寧な手術を学ばれ、討論を通じて有意義な意見交換ができ、大変満足されて、懇親会でも親睦が深まりました。
日本の先進医療領域における手術を中国へライブ配信するのは、当協会にとって初めての試みでしたが、このようにフォーラム全体が盛会裏に終わることができたのは、小川秀興理事長をはじめとする順天堂大学の皆様の多大なご協力のお陰と深謝いたします。消化器内科と泌尿器科が教室を挙げてご協力くださり、情報センターの皆様には8月以降何度もテスト通信をしていただきました。また、総務課、順天堂医院管理課、秘書室の皆様には会場の準備に係ること全てをお手配くださいました。本フォーラムのために、ご尽力くださいました順天堂大学の皆様、本当にありがとうございました。
今後も枠にとらわれない日中医学交流の形にチャレンジし続け、両国の医学領域の絆、ひいては両国の友好関係を強化するために、絶え間ない努力をしてまいりたいと思います。
どうぞ今後とも当協会の事業に対し、ご支援、ご協力のほどよろしくお願い致します。