新しい始まり~日中笹川医学奨学金制度第五次制度キックオフ!第40期(学位取得コース)研究者歓迎式典を開催しました
2018/04/05
2018年4月4日、日中笹川医学奨学金制度第40期(学位取得コース)研究者10名が来日し、5日、歓迎式典及び歓迎夕食会が日本財団にて開催されました。
本制度は、1986年中華人民共和国衛生部(現中国国家衛生健康委員会)と笹川記念保健協力財団、日中医学協会三者による調印でスタートして以来、第一次と第二次は各10年、第三次と第四次は各5年、計30年間に中国の医学・医療分野で二千名余の人材を育成し、中国の医療衛生水準の向上と、医学・医療分野の交流を通じた日中両国の相互理解の促進に貢献してきました。
2017年、中国の経済と科学技術等の発展並びに医学・医療の実情に相応しい制度を目指して、新たに日中笹川医学協力プロジェクト第五次制度協定書が北京で調印されました。第五次制度は今までの「日本における1年間研修」という方式から発展して、博士学位の取得を目的とする「学位取得コース」(毎年10名招請)と日中間のハイレベル医学研究者の共同研修を支援する「共同研究コース」(毎年20名招請)2つのコースで構成されています。
第40期(学位取得コース)研究者10名はこの新しい第五次制度の第1期生であり、新制度の先達者として博士学位取得を目指します。
歓迎式典には、ご多忙な中、研究者の指導責任者の先生方全員(代理も含む)が、出席してくださり、研究者を温かく迎えて下さいました。
日本財団 尾形武寿理事長から第五次制度誕生の経緯についてお話いただき、実施団体である小川秀興日中医学協会理事長と趙群笹川医学進修生同学会(略;笹川同学会)理事長は、第40期研究者への期待を込めた激励の言葉を述べました。紀伊國献三最高顧問からは、本制度の創設に直接関わった一人として、30年前の制度発足前後の背景や当日の様々な困難を乗り越えたエピソードをご紹介する祝辞をいただきました。また、中国駐日本国大使館の陳喆二等書記官からも、特命全権大使のご名代としてご出席いただき、温かいご祝辞をいただきました。
髙久史麿日中医学協会会長より、研究者に認定書を授与した後、研究者は一人一人、指導教官やご来賓の方々の前で、今後の研究についての決意を表明しました。
歓迎夕食会では、ご来賓の方々、本制度関係者一同が研究者を囲み、和やかでアットホームな雰囲気の中、親睦を図りました。
4月9日から、研究者はそれぞれの研究先で研究生活が始まりました。博士学位取得を目指して、指導教官のご指導の下、全力で頑張ることと思います。
先生方、皆さま、温かいご指導をよろしくお願い申し上げます。