日中笹川医学奨学金制度<学位取得コース>研究者が千葉大学で博士(看護学)学位を取得!
2023/10/12
日中笹川医学奨学金制度第43期<学位取得コース>研究者の姚利さんが、千葉大学から博士(看護学)学位を授与されました!
姚さんは、成都中医薬大学看護学部の学部生だった時に、老人看護の授業で紹介された日本の高齢者看護の理念や先進的な取り組みに深く感銘を受けたそうです。日本の高齢者看護に関する文献や論文をたくさん読み、その中で、千葉大学大学院看護学研究科高齢社会実践看護学の正木治恵教授が行っている日本と中国における高齢者看護の異文化研究に特に興味を持ち、正木教授の下で学びたいと思い、コンタクトをとり、2018年に千葉大学に留学しました。
正木先生のご指導の下で日夜学業と研究に励み、2020年3月に修士号を取得、翌4月に博士課程に進学しました。博士課程在学中に正木先生の推薦を得て、日中笹川医学奨学金制度<学位取得コース>に申請し合格、2021年4月から笹川奨学生として学業と研究に専念し、2023年3月に博士学位を取得しました。
博士課程では「在留中国人高齢者の老いへの準備教育プログラムの開発-ビデオカンファレンスを活用して-」をメインテーマとして研究を行い、論文2編を日本の学術誌に発表しました。現在、英語の学術誌に投稿しています。また、関連する国際学会や日本国内の学術会議でも発表し、ベストポスター賞や優秀演題賞を受賞しました。
さらに、日中医学協会の機関誌『日中医学』にも論文を投稿し、Vol.37 No.4(2023年2月発行号)に掲載されました。
◆日中医学協会機関誌『日中医学』への投稿原稿(Vol.37 No.4に掲載)
日本に長期在住する中国人高齢者の健康管理-地域で自立した生活を送る1事例の語りより-
中国も超高齢社会に突入し、高齢者看護のレベルアップが急務となっています。今後は、千葉大学で特任助教として、高齢者看護に関する理論的知識をさらに深めていくと同時に、日本の高齢者施設で高齢者看護の臨床実践経験を積み、学び得た知識や技術を中国の高齢者看護のレベルアップに活用していきたい、とのことです。
頑張ってください! 今後の活躍にも期待しています。