日中国交正常化45周年・日中平和友好条約締結40周年記念事業《日中医学交流会議2018北京》を開催しました
2018/01/23
日中医学協会と中華医学会、中国疾病予防コントロールセンター(中国CDC)が主催となり、日本医師会、日本歯科医師会の共催のもと、2018年1月11日に中国・北京に於いて、2017年の日中国交正常化45周年と2018年の日中平和友好条約締結40周年を記念した「日中医学交流会議2018北京」を開催いたしました。日本から参加した協会役員、演者・座長等27名を含む240名余りが参加し、熱気の溢れる大変素晴らしい会となりました。
当協会は、日中国交正常化の節目の年に、協会主催の記念式典・シンポジウムを開催しています。1992年の日中国交正常化20周年は、北京で「日中医学大会1992」を開催しました。両国から34の学会関係者が大会に参加し、この大会がきっかけとなり、これまで交流がなかった日本と中国の学会間交流が始まり、その交流は現在も続いています。日中国交正常化30周年も北京で開催し、74の学会が参加しました。40周年は、中国衛生部(現中国国家衛生・計画生育委員会)副部長の講演会を東京で開催しました。
記念式典は、小川秀興当協会理事長の開会宣言で幕を開けました。髙久史麿当協会会長、馬暁偉中華医学会会長(中国国家衛生・計画生育委員会副主任)のご挨拶に引き続き、四方敬之在中国日本国大使館臨時代理大使、横倉義武日本医師会長・世界医師会長からご祝辞をいただきました。次いで、高福中国CDC主任による「中国生活習慣病の現状と対策」をテーマとした基調講演が行われました。
記念シンポジウムは、「生活習慣病:日中における現状と対策…国家レベルとしての取組み」を主題とし、日中共通の課題である生活習慣病の対策について、日本と中国の糖尿病、動脈硬化(冠動脈疾患・脳血管障害)、認知症の専門家にご講演いただきました。講演ごとに活発な議論が交わされ、大変有意義なシンポジウムとなりました。
シンポジウムの最後に、日中両国専門家の共同による生活習慣病に取り組む北京宣言が採択され、日中両国の専門家が協力して生活習慣病の予防とコントロールを行うことが確認されました。また、今後、専門家交流を更に強化し、長期的かつ効果的な協力体制を構築していくことが約束されました。
本記念行事の開催にあたり、関係者並びにスポンサーシップ企業の皆様から多大なるご協力とご尽力をいただきました。この場をお借りし、深く感謝を申し上げます。
本記念行事については、当協会機関誌『日中医学』Vol.33 No.2(2018年8月発行)で特集いたします。是非ご覧ください。