笹川同学会広東支部交流会が深圳市で開催されました
2018/07/12
2018年6月30日(土)、日中笹川医学奨学金制度の第1期から第32期まで幅広い年代の笹川同学会(同窓会)会員32名が深圳に集まりました。
今回は「分級診療(病診連携)の現状と課題」というテーマで4題の講演が行われました。日本の現状については、羽野嘉朗一等書記官(在中国日本国大使館 領事部・経済部)を北京からお招きし、『日本の病診連携・地域医療連携の現状と課題』についてご講演頂きました。地域のネットワーク作り、患者の受診行動のコントロール方法、かかりつけ医の充実化など高齢化社会に向けての具体的な対策が紹介され、参加者は熱心に聞き入っていました。最後に、日本での海外患者受け入れに関する中国側病院との連携協力依頼についても話されました。
中国の現状については、李宝興先生(深圳大学第三附属医院(罗湖医院)泌尿男科教授・第13期生)、徐武華先生(広州市紅十字会医院 康复医学科教授・第26期生)、丘勇超先生(広州中医薬大学附属第一医院 泌尿男科教授・第5期生)にご講演いただきました。夜の懇親会も和やかな雰囲気の中で行われ、来年の再会を誓いました。
同日、会場となった深圳市罗湖医院(深圳大学第三附属医院)を李宝興 泌尿男科教授の案内で見学しました。病院長が積極的に日本式を取り入れているので、病棟の雰囲気や設備も日本とほぼ変わらない印象を受けました。驚いたのは、病院の受付、診察予約、検査予約、会計が微信で処理でき、手続きの簡便化が進んでいる点でした。微信利用は、現在は自由診療に限られているそうですが、今後保険診療にも適用されれば、混雑の大幅な解消につながるでしょう。