第2回中国病院長訪日研修を開催しました
2020/01/06
中国国家衛生健康委員会(中国保健省)能力・継続教育センターと協働し、2018年に引き続き、第2回目となる中国病院長訪日研修を、2019年11月18日~23日の一週間、東京で開催しました。
当該センターでは、中国の最も重要な政策課題の一つである医療制度改革の実施に伴い、各市・省衛生庁の医療政策立案者や公立病院長(中国は殆どの病院が公立病院)に対する研修を中国国内で行っています。中国病院長訪日研修はこの研修の一環として行うもので、質の高さから国際的に高い評価を受けている日本の医療保険制度、医療体制・病院管理・医療サービスについて日本人専門家の講義と病院見学から学び、参考とすることを目的としています。
今回の訪日研修では、7名の専門家に中国側が感心の高いテーマでご講受いただきました。
また病院見学では、患者を中心とした極め細やかな医療サービスの提供とそれを行うための管理・運営について学び、さらに中国側の強い要望で、高齢者介護施設を訪問しました。
受講者から「中国でも取り入れるべき事例が多く、非常に参考になった。日本での研修の継続を希望する。」との声が多く寄せられました。
【講師陣】
●上塚芳郎 東京女子医科大学附属成人医学センター所長
「日本における医療制度の現状と課題」
「日本における医療管理の教育と研究機関」
●高橋 泰 国際医療福祉大学赤坂心理・医療福祉マネジメント学部学部長・教授
「国際比較から見た日本の医療提供体制の特徴」
●大嶽浩司 昭和大学病院副院長・医学部麻酔科学教授
「日本におけるオンライン診療体制-遠隔集中治療プログラムを中心に」
●田中聖人 京都第二赤十字病院院長補佐、医療情報室長
「物流支援のための自動認識技術」
●美代賢吾 国立国際医療研究センター医療情報基盤センター長
「日本における医療の情報化と医療情報の利活用の状況」
●福井 次矢 聖路加国際病院院長
「医療の質の改善-聖路加国際病院における試みと全国への展開-」
●相田 俊夫 公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構代表理事副理事長
「急性期基幹病院の経営とその中長期計画」
【病院・高齢者介護施設参観】
●静岡県立静岡がんセンター
●北里大学病院
●順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター
●介護老人保健施設メディケアイースト
●特別養護老人ホーム三井陽光苑