中国福建省婦幼保健院小児科医師訪日団を招請しました
2020/02/21
日本の小児科の診断治療の現状について学ぶため、中国福建省婦幼保健院小児外科、小児消化器科、新生児科、小児内科、計5名の医師が協会の招請で1月14日~18日、来日しました。
福建省婦幼保健院は1996年中国国家衛生健康委員会(旧中国衛生部)が中国で初めて認可した三級甲レベルの産科、婦人科、小児科を中心とする専門病院で、福建省省庁所在地の福州市にあります。
訪日団一行は聖路加国際病院、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センターの小児科を参観し、小児科医療の現状や、病院の小児科の管理や対応などについて学び、専門家との交流も図りました。国立国際医療研究センター病院の参観では、事前に参観者全員の抗体検査と健康状態をチェックし、感染対策をした上で、病棟、NICU(新生児特定集中治療室)とPICU(小児集中治療室)の中まで見学することができました。
小児科中心の参観でしたが、院内のコンビニエンスストア、読書コーナー、喫茶店、休憩スペースなどの附随施設、廊下や病院のインテリア及び美術品の装飾など、病院全体の構造や雰囲気まで、訪日団一行は興味深く観察され、患者中心の日本式のきめ細かい医療サービスと病院管理方式に感銘をうけたと、参観先の病院を高く評価されました。
また、いずれの参観先でも、日本の先生方を囲み、メモを取りながら、沢山の質問が出されました。質問の内容は「日本では低侵襲性の内視鏡手術を新生児もしくは乳幼児に実施しているかどうか」、「乳幼児に対する抗生剤とステロイド剤などの使用頻度・使用量」、「人工呼吸器や吸痰チューブなどの器具の使用と操作」、「医師看護師など多職種によるチーム医療のやり方」、実際使われている薬の名前など、多岐にわたり、専門家との間で活発な意見交換が行われました。
訪日団全員が学びの多い参観となったことを、各病院の先生方と関係者に感謝しつつ、帰国の途に着かれました。