日中笹川医学奨学金制度<学位取得コース>研究者が東京薬科大学で博士学位を取得!
2020/03/27
1986年に発足した日中笹川医学奨学金制度は、2018年招請の第40期生より<学位取得コース>が新設され、
今年3月、第40期生の許文成さんが東京薬科大学で論文博士号を取得しました!
許さんは、湖北省武漢市にある湖北省中医院の薬剤部で薬剤師として勤務している時に日中笹川医学奨学金制度のことを知り、2016年に本制度第38期生として東京薬科大学和漢薬物学講座に留学し、山田陽城特任教授(当時)のご指導の下で1年間研究を行いました。
山田先生から薬剤師として中国の患者のより有効安全な薬物療法を可能にするために臨床薬理学を学ぶように勧められ、2018年に第40期生として再来日し、同大臨床薬理学教室の平野俊彦教授に師事しました。大学院生の実験指導にも協力しながら、2年間、日夜熱心に研究と勉学に励み、6編の英文論文を発表し、その業績が認められて、このたび博士学位(薬学)が授与されました。
許さんの博士号取得の朗報を受けて、日中医学協会を代表して安達副会長が東京薬科大学を訪問し、許さんとともに楠理事長、平塚学長、三巻薬学部長、ご指導くださった山田先生、平野先生に、これまでのご支援に対する感謝の意を伝えました。平塚学長から、これからは日中間の薬学交流の懸け橋として活躍してほしいとの期待の言葉をいただき、山田先生と平野先生からは、学位取得を出発点として今後も研鑽を重ねて中国の臨床薬理学界のリーダーとなってもらいたいと励ましの言葉をいただきました。
▲写真(手前から右回りで)
平野俊彦 東京薬科大学 臨床薬理学教室 教授
平塚 明 東京薬科大学 学長
三巻祥浩 東京薬科大学 薬学部長 / 薬学研究科長
楠 文代 東京薬科大学 理事長
山田陽城 東京薬科大学 理事・客員教授
(日中医学協会 評議員)
安達 勇 日中医学協会 副会長
許 文成 湖北省中医院 薬事部 主管薬師
(日中笹川医学奨学金制度第40期生)
岡田光子 日中医学協会 事務局次長
写真▶
杉山健太郎 東京薬科大学 臨床薬理学教室 准教授
許さんは、日中笹川医学奨学金制度との出会いが人生のターニングポイントになったことを、手記という形で、当協会機関誌『日中医学』Vol.33 No.3(2018年11月発行号)掲載の コラム「笹川生 in China」に寄せています。以下にご紹介いたします。
学位取得コース第1期生として本奨学金制度期間内に当初の目的を達成された許さんの努力を讃えるとともに、ご指導いただいた全ての先生方に感謝いたします。