日中笹川医学奨学生らが日本の医学書を翻訳出版!
2020/07/13
2020年5月、本江純子菊名記念病院循環器センター長編集による『PCIで使い倒す IVUS徹底活用術』(2015年9月刊行)の中国語版『循序漸進用好血管内超声 Trips and Tricks for IVUS guided PCI』(天津科技翻訳出版有限公司)が、中国国内で出版されました。
近年、IVUS(血管内超音波検査)は心臓カテーテル治療における重要なツールとなっており、特に日本では多くの症例で用いられています。本書は、PCI(冠動脈インターベンション)を行うに際してより有効的なIVUSの活用方法などを日本の主要病院における実例とともにわかりやすく解説した実用書で、日本でIVUSを学んだ日中笹川医学奨学生ら日本留学経験者によって翻訳されました。
これまで中国では、IVUSの学習には主に英文書とその翻訳書が用いられていましたが、今後は本書もIVUSを学ぶための教科書として使用されるとのことです。中国での IVUSの更なる普及が期待されます。
なお、翻訳にあたっては、日中笹川医学奨学生で西安交通大学外国語学院日本語学科の李国棟副教授が率いる医学日本語専門チームが、全面的に協力を行いました。
●『PCIで使い倒す IVUS徹底活用術』(2015年9月刊行)【日本語】
https://www.medicalview.co.jp/catalog/ISBN978-4-7583-1426-8.html
●『循序漸進用好血管内超声 Trips and Tricks for IVUS guided PCI』(2020年5月刊行)【中国語】
https://mp.weixin.qq.com/s/VIQcfXJXXRf5pzoN_H1FPA
※当協会では上記の書籍の販売は行っておりません。
【翻訳に協力した日中笹川医学奨学生】
朱 舜明 (Dr. ZHU Shuming)
陝西省人民医院心内科 副主任医師
2017~2018年 湘南鎌倉総合病院心臓センター 循環器科 留学
(日中笹川医学奨学金制度第39期研究者)
劉 巍 (Dr. LIU Wei)
首都医科大学附属北京安貞医院心内科 主任医師、副教授
2009~2010年 東邦大学医療センター大森病院 心血管インターベンション室 留学
(日中笹川医学奨学金制度第32期研究者)
李 妍 (Dr. LI Yan)
空軍軍医大学唐都医院心内科 主任医師、教授
2003~2004年 大阪大学大学院医学系研究科 病態情報内科学 留学
(日中笹川医学奨学金制度第26期研究者)
王 瓊 (Dr. WANG Qiong)
空軍軍医大学西京医院心内科 副主任医師、副教授
2005~2006年 財団法人倉敷中央病院 循環器内科 留学
(日中笹川医学奨学金制度第28期研究者)
李 国棟 (Dr. LI Guodong)
西安交通大学外国語学院日語系 副教授
1995~1996年 早稲田大学 日本語研究教育センター 留学
(日中笹川医学奨学金制度第16期研究者)
2003~2004年 国際基督教大学 アジア文化研究所 留学
(日中笹川医学奨学金制度第12期特別研究者)