日中笹川医学奨学生らが日本の医学書を翻訳出版!
2021/07/02
日本の整形外科MRIの第一人者である佐志隆士先生(放射線科)、井樋栄二先生(整形外科)、秋田恵一先生(解剖学)による医学書『肩関節のMRI(改訂第二版)』を、日中笹川医学奨学生が中国語に翻訳し、2021年5月、中国国内で出版しました。
●『肩関節のMRI(改訂第二版)』[2011年6月刊行 メジカルビュー社] 【日本語】
https://www.medicalview.co.jp/catalog/ISBN978-4-7583-1041-3.html
●『肩关节磁共振诊断』[2021年5月刊行 北京科学技術出版社] 【中国語】
https://weidian.com/item.html?itemID=771407641667759133522&ifr=pbj_item_3026&wfr=pbj_item_3026
※当協会では上記の書籍の販売は行っておりません。
【翻訳した日中笹川医学奨学生】
中日友好医院放射線診断科 主治医師
2017~2020年 日中笹川医学奨学金制度第39期、40期<学位取得コース>
研究者として琉球大学病院放射線科に留学
※2020年2月 琉球大学で論文博士号取得
中日友好医院国際事業部 日本担当
2020年~ 日中笹川医学奨学金制度第42期<学位取得コース>研究者として
国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科博士課程に在学中
♪訳者 徐妍妍氏からのメッセージ♪
肩関節の構造は非常に複雑で、MRI画像診断報告書の所見の的確な書き方について悩んでいましたが、日本留学中に出会った書籍『肩関節のMRI(改訂第二版)』が、私が抱えていた様々な疑問や悩みを払拭してくれました。肩関節の様々な症例のMRI画像の読影ポイントを、最新のMRIで撮影した鮮明画像とともに詳しく解説しているこの書籍は、実用価値が非常に高く、日本の放射線医の指南書の一つになっています。このような素晴らしい書籍を是非中国の放射線医にも紹介したいと思い、中国語に翻訳して出版することにしました。
翻訳する上で、日本での留学経験や日本人との交流経験がとても役立ちました。特に日本語特有の言い回しや表現方法、著者の感想は、著者の意図を十分に理解して翻訳することができました。
中国語訳を出版するにあたり、多大なご協力を頂きました北京大学第三医院袁慧書教授、中日友好医院の謝晟教授、黄振国教授、孫宏亮副教授、北京科学技術出版社の尤玉琢さんに、心から感謝を申し上げます。この書籍が中国の放射線医のスキルアップの一助となり、さらにこの書籍を通して両国の放射線医の交流が益々盛んになることを願っています。