笹川同学会が中国・吉林省で二級病院医師に対する婦人科・産科研修を実施しました
2021/08/12
日中笹川医学奨学金制度研究者OB会(笹川同学会)は、中国政府の医療政策に則り、二級病院(県級病院)医師や看護師のスキルアップのための様々な研修事業を、2013年から毎年中国各地で行っています。
6月26日㈯、吉林省長春市にある新民賓館に於いて、吉林省内の二級病院の産婦人科医57名の参加のもと、婦人科・産科研修が実施されました。当初は講義と実地研修を組み合わせて行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、講義のみ実施しました。
吉林大学第一医院婦産科の李娜主任医師(第25期生)が実施責任者となり、吉林大学第一医院のご協力のもと、研修生にとって非常に需要度の高いテーマで講義が行われ、研修生からは、「研修では多くの知識や技術を学んだだけでなく、医師としての責任の重さと患者とのコミュニケーションの大切さも学んだ。ぜひとも今後の臨床業務に生かして、医療サービス向上に努めていきたい」との感想が寄せられました。
【講義内容】
1) 「子宮鏡下手術の手術手技と合併症対処法」
王麗娜 吉林大学第一医院教授
(第26期笹川生,2003年 国立感染症研究所遺伝解析室 留学)
2) 「婦人科腹腔鏡下手術のベーシックテクニック」
張利群 吉林大学第一医院准教授
3) 「胎児心拍数モニタリングの判読法と臨床における意義」
舒 暢 吉林大学第一医院教授
4) 「子宮鏡下手術によるリング抜去」
範艶艶 吉林大学第一医院主治医師
5) 「ハイリスク妊婦専用分娩室の設置」
高永梅 吉林大学第一医院教授
6) 「分娩後出血の治療方法と手術手技」
何 津 吉林大学第一医院教授
7) 「産科鉗子の手技習得とデモストレーション」
袁 卓 長春市婦産医院主任医師
8) 「リプロダクションセンターにおける腹腔鏡下手術と子宮鏡下手術の併用」
朱継紅 吉林大学第一医院教授
9) 「子宮頸管縫縮術の手術手技とデモストレーション」
冷宗祥 吉林省婦幼保健院教授
10) 「腹腔鏡下骨盤リンパ節郭清術」
魏振彤 吉林大学第一医院副教授
11) 「腹腔鏡下帝王切開瘢痕部修復術の手術手技」
李 娜 吉林大学第一医院主任医師
(第25期笹川生,2002年 東京大学医学部附属病院女性外科 留学)