中日友好医院で二級病院医師に対する呼吸器疾患研修を実施しました

2021/10/12

　日中笹川医学奨学金制度研究者OB会（笹川同学会）は、中国政府の医療政策に則り、二級病院（県級病院）医師や看護師のスキルアップのための様々な研修事業を、2013年から毎年中国各地で行っています。

　6月16日㈬～18日㈮、中日友好医院に於いて、中国全国の二級病院の呼吸器科医師50名の参加のもと、慢性呼吸器疾患リハビリテーション研修が実施されました。当初は講義と実地研修を組み合わせて行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、講義のみ実施しました。

　中日友好医院の楊汀呼吸器センター主任医師と賈存波弁公室主任が実施責任者となり、中日友好医院の全面協力のもと、研修生にとって非常に需要度の高いテーマで講義が行われ、研修生から「多くの知識を習得でき、とても満足のいく研修だった。頻繁に開催してほしい」との声が多く寄せられました。

【講義内容】
1）「ポータブル呼吸機能検査測定器の使用と品質管理」　李　勇　技師長
2）「呼吸リハビリテーションの概要とプロセス」　楊　汀　主任医師
3）「COPDリハビリテーションに関する多施設共同研究」　曲木詩瑋　医師
4）「体力評価」　楊露露　医師
5）「心肺持久力評価」　何佳澤　医師
6）「アンケート評価」　時明慧　医師
7）「COPDの病態生理学的変化」　黄　可　主治医師
8）「心肺運動テスト」　張暁雷　副主任医師
9）「呼吸筋の評価」　曲木詩瑋　医師
10）「肺と横隔膜の超音波評価」　鄭宇靚　主治医師
11）「気道クリアランス法」　司徒炫明　主治医師
12）「嚥下障害のスクリーニングと介入」　敖純利　教授
13）「リハビリテーション処方」　司徒炫明　主治医師
14）「姿勢矯正と呼吸機能」　郭　丹　教授
15）「栄養サポートによる呼吸リハビリテーション」　石　劢　副主任医師
16）「COPD患者における精神障害の評価と介入」　鉄常楽　副主任医師
17）「呼吸リハビリテーションの自己管理」　牛宏涛　医師
18）「在宅リハビリテーションと遠隔リハビリテーション」　楊露露　医師
19）「中国におけるCOPDの診断及び治療ガイドライン（2021年版）改訂点」　楊　汀　主任医師
20）「COPD安定期の管理」　黄　可　主治医師
21）「COPD急性増悪の治療」　黄　絮　副主任医師
22）「末期COPDに対する肺移植」　陳文慧　副主任医師

講義風景

集合写真