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日中医学協会ブログ

笹川同学会華南地区支部学術交流会が開催されました

2022/03/16

笹川同学会華南地区支部学術交流会が開催されました

 2022年2月20日(日)、笹川医学奨学金進修生同学会(笹川同学会)華南地区支部学術交流会が、広州の主会場と海南地区の会場、同学会会員をオンラインで結び、ハイブリッド形式で開催されました。
 学術交流会には広東省、海南省、福建省、広西省在住の笹川生60名が参加し、また北京から笹川同学会の李忠金秘書長と、東京から日中医学協会の事務局もオンラインで参加して笹川生との交流を深めました。

 学術交流会では、伊藤秀俊在中国日本国大使館一等書記官のご挨拶の後、各診療科共通課題である「痛み対策」をテーマに、日中両国の5名の疼痛学専門家による講演が行われました。
 日本からは、井関雅子順天堂大学医学部麻酔科・ペインクリニック講座教授が、日本における疼痛医療の歩みと厚生労働省の慢性疼痛対策事業を紹介され、順天堂大学における疼痛医療の取り組みについて具体的にお話しされました。
 中国側からは、樊碧発中日友好医院疼痛科主任が、中国における疼痛医療の取り組みと各地域における痛み診療の教育の推進と発展について、顔涌シンガポール衡心物理治療センター教授が、疼痛緩和に対する運動療法について具体的な症例を用いて紹介されました。また、笹川同学会会員2名が所属病院における疼痛医療の実践について紹介しました。

 参加した笹川生は医師、歯科医師、看護師、薬剤師と、専門もまた専門領域も異なりますが、「痛み」は共通の課題であり、皆、講師の話を非常に熱心に真剣に聞いていました。特に、井関先生が紹介された順天堂大学における取り組みは、非常に参考になる内容であったとの感想が多く寄せられました。今後も疼痛医療についての日中交流が継続され、両国の疼痛対策に貢献することを期待します。

【特別講演】
1) 井関雅子 順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック講座教授
  「日本の疼痛医療の現状と取り組み」

井関先生

2) 樊碧発  中日友好医院疼痛科主任、全国疼痛診療研究センター主任・教授
  「中国における疼痛医学の発展」

樊先生

3) 顔 涌  シンガポール衡心物理治療センター教授
  「運動力学の視点から分析した筋骨疼痛の原因」

顔先生

【笹川生による講演】
1) 何非方  浙江大学附属卲逸夫医院疼痛科 低髄液圧症候群治療センター主任(第29期生)
  「脳脊髄液漏出症/低髄液圧性頭痛の治療・対策」
2) 何雁冰  広東薬科大学附属第一医院疼痛科主任(第30期生)
  「疼痛科医師として現場で感じること」

何非方先生と何雁冰先生

◆華南地区支部学術交流会
・最高実施責任者
 王甲東 中山大学教授、笹川同学会常務理事(第1期生)
・各地区実施責任者
 広州地区:王甲東 中山大学教授、笹川同学会常務理事(第1期生)
 海南地区:吴 忠 海南省人民医院心内科主任(第22期生)
 深圳地区:李宝光 深圳市第七人民医院泌尿器外科主任(第13期生)

 

広州会場集合写真

海南会場集合写真