日中笹川医学奨学金制度<学位取得コース>研究者が杏林大学で博士号取得!
2022/07/29
日中笹川医学奨学金制度第41期<学位取得コース>研究者の劉雨桐さんが、2022年3月、杏林大学で学術博士号を取得しました!
劉雨桐さんは陝西省西安市の出身で、日本語が専門ですが、医者であるご両親の影響を受け、子供の頃から医学・医療にも憧れを抱いていました。2018年、西安交通大学で修士号(翻訳)を取得した後、自身の専門を活かしながら子供の頃の夢を実現させることを目標に、日本に留学することを決めました。
2019年4月に、日中笹川医学奨学金制度研究者として杏林大学に留学し、日中翻訳領域で著名な宮首弘子教授(上写真右)にご指導頂きながら、「日本語を母語とする医療通訳者と中国語を母語とする医療通訳者の通訳比較検討」をテーマに3年間学業と研究に打ち込み、博士論文を完成させ、博士号(学術)を取得しました。
博士過程在学中に『日中翻訳文化教育研究』等の学術誌に論文を2編投稿し、また、日本の小説『ミナトホテルの裏庭には』(寺地はるな著)の中国語翻訳版を中国国内で出版しました(ブログ記事)。近く、4冊計約40万字の医学、保健、生物分野の中国語翻訳書が出版される予定です。
劉雨桐さん、博士号の取得をおめでとうございます!
恩師から教わったことを糧とし、これまでの成果に満足せずに、更に上を目指して頑張ってください。そしてこれからも、日本と中国の若者に日中友好の理念を広め、両国の交流と協力が未来永劫続くための種をまく、両国をつなぐ架け橋として、一層活躍されることを期待しています。