日中笹川医学奨学金制度<学位取得コース>研究者が広島大学で博士号取得!
2022/08/10
日中笹川医学奨学金制度第41期<学位取得コース>研究者の張含鳳さんが、2022年3月に広島大学で看護学博士号を取得しました!
張含鳳さんは、四川省腫瘤医院放射線治療科の看護師だったときに、がん患者のための看護理念や看護技術が進んでいる日本に憧れを抱き、日中笹川医学奨学金制度に応募し、2016年に第38期研究者として広島大学に留学、老年・がん看護開発学の宮下美香教授に師事しました。
一年間の留学を終え帰国後、日本で学んだことを活かしながら看護業務に従事していましたが、がん患者と日々接する中で、がんケアについてもっと深く学びたいという気持ちが強くなっていきました。そのようなときに同奨学金制度に学位取得コースが新設されたことを知り、日本で博士学位を取得するため、同奨学金制度に応募し、第41期<学位取得コース>研究者として再び広島大学に留学しました。
博士課程在学中の3年間、男性がん患者の妊孕性温存療法を研究テーマとし、宮下美香教授をはじめ、医療スタッフ、生殖医学専門家のご指導の下で妊孕性温存療法に関する知識や技術を身につけ、これらの研究成果をOncology Nursing Society 44th and 45th Annual Congress 2019でポスター発表し、また筆頭著者として、Journal of Cancer Educationと Journal of Vascular Access に数編の原著論文を発表しました。
現在張含鳳さんは、四川省腫瘤医院放射線治療科の看護師長として活躍されています。今後の目標は“勤奋踏实,奋起直追,永续精进”(勤勉かつ着実に、目標に向かって精進し続ける)という初心を忘れず、がん患者ケアにおける臨床、教育、研究を同時に進め、がん患者に温かく深い愛情をもって専門的なケアサービスを提供することだそうです。
頑張ってください。さらなる飛躍を期待しています。