日中笹川医学奨学金制度<学位取得コース>研究者が筑波大学で博士号取得!
2023/05/12
日中笹川医学奨学金制度第42期<学位取得コース>研究者の焦丹丹さんが、2023年3月に筑波大学で医学博士号を取得しました!
焦さんは河南省洛陽市にある河南科技大学第一附属医院の呼吸器内科の看護師です。同大学看護学院教授の趙傑剛先生の下で学び、修士号を取得しました。趙傑剛先生も日中笹川医学奨学金制度で1991年と1999年の2回、日本に留学した経験があり、日本語が堪能で、日中看護交流の架け橋として活躍されています。焦さんは趙傑剛先生から日本留学時の思い出話を聞くたびに、日本への留学に憧れを抱いていました。
趙傑剛先生にご推薦頂き、日中笹川医学奨学金制度に応募し、2017年に第39期研究者として兵庫県立大学地域ケア開発研究所に一年間留学して、日本の看護全般と自身の専門である呼吸器内科の看護について学びました。
帰国後、勤め先で高齢者と接しているうちに、高齢者ケアの重要性、特に健康長寿の重要性を強く意識するようになりました。世界有数の長寿国である日本で、高齢者ケア、介護、介護予防、福祉サービス等について深く知りたいと思い、再び日本への留学を決意、幸いにもこのとき日中笹川医学奨学金制度に<学位取得コース>が新設されたため、これに応募し、2020年に第42期<学位取得コース>研究者として筑波大学大学院に留学しました。
筑波大学では国際発達ケア:エンパワメント科学研究室に在籍し、安梅勅江教授のご指導頂きながら、「日本長寿健康村」コホート研究プロジェクトのマネジメントを担当し、エンパワメント理論を用いて、高齢者の機能維持及び健康長寿の要因について探究しました。その研究成果を毎年国際学会で発表し、さらに研究範囲を広げて、博士課程在学中に10編(うち筆頭著者として4編)もの論文を発表しました。
焦さん、博士学位取得、おめでとうございます!
安梅教授をはじめ、ご指導頂いた先生方への感謝の気持ちを忘れず、これからの更なる躍進と、今趙傑剛先生と共に、日中看護交流の促進に貢献されることを期待しています。