日中笹川医学奨学金制度<学位取得コース>研究者が東京大学で博士号取得!
2023/07/10
日中笹川医学奨学金制度第40期<学位取得コース>研究者の張春東さんが、2023年3月に東京大学で医学博士号を取得しました!
張さんは2013年に中国医科大学より修士号を取得し、現在中国医科大学附属第四医院胃腸腫瘤外科に勤務しています。
張さんは中国医科大学修士課程で腫瘍学を専攻し、在学中より、胃がんの治療、研究において世界トップレベルの東京大学に留学したいとの強い意志があり、本奨学金制度(第五次制度)の<学位取得コース>の募集を知るとすぐに東京大学大学院医学研究科消化管外科学の瀬戸泰之教授にメールで博士課程留学の熱い思いを伝え、瀬戸教授の面接を経て許可を頂き、応募しました。多数の応募者の中から選抜され、2018年4月、第40期<学位取得コース>研究者として来日しました。
東京大学博士課程在学中は、「食道胃接合部がんの起源組織を予測するDNAメチル化マーカーの開発」をテーマに研究に取組むとともに、附属病院においては瀬戸教授の下で消化器がんの先進的外科手術の習得にも励みました。また、瀬戸教授の推薦で、国立がん研究センター研究所エピゲノム解析分野の牛島俊和分野長のもとで胃がんのエピジェネティクスについて研究し、トップジャーナルの『Gastric Cancer』に論文発表できました。その他にもSCI論文を10編発表し、「日本胃癌学会総会」等日本と中国の十数の学術会議にて口頭発表を行いました。
2020年には、日本消化器癌発生学会理事長直轄プロジェクト特別推進研究「発癌・進展におけるゲノム・エピゲノムの最新のトピックス」の研究発表会において発表し、島田光生理事長から、プロジェクト委員への委嘱状の授与が行われました。
張さん、博士号取得おめでとうございます!
瀬戸教授をはじめ、ご指導頂いた先生方等への感謝の気持ちを大切に、胃腸腫瘍治療のエキスパートとして、日中医学交流の促進及び国民の健康に貢献されることを期待しています。
張春東さん(右側1番目)、島田光生理事長(中央)