Warning: Missing argument 1 for get_pagelink_by_slug(), called in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/7/3/sd0131973/jpcnma.or.jp/wp-content/themes/jpcnma/header.php on line 127 and defined in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/7/3/sd0131973/jpcnma.or.jp/wp-content/themes/jpcnma/admin/functions-theme-basic.php on line 98

日中医学協会ブログ

日中医学奨学金制度第42期、43期、44期(共同研究コース)研究者集会を開催しました

2023/09/30

日中医学奨学金制度第42期、43期、44期(共同研究コース)研究者集会を開催しました

日中笹川医学奨学金制度第42期、43期、44期(共同研究コース)の研究者集会を、9月29日(金)に日本財団大会議室で開催しました。
2019年以来4年ぶりに対面形式で行われ、会場には中国大使館、日本財団、笹川保健財団、日中医学協会、本奨学金制度研究者同窓会(笹川同学会)、学位取得コース研究者等、70名が参加しました。
研究者集会の模様は、オンラインでも配信しました。

(開会宣言)小川秀興 日中医学協会会長

(本制度実施団体挨拶)跡見 裕 日中医学協会理事長

(本制度実施団体挨拶)趙 群 笹川医学奨学金進修生同学会理事長

(祝辞)楊 宇 中華人民共和国駐日本国大使館公使

(祝辞)尾形武寿 日本財団理事長

 

共同研究コースは、中国の研究者が日本に36か月滞在して日本の研究者と行う共同研究を支援するもので、共同研究の内容を深めるとともに、新たな共同研究のきっかけをつくることを目的としています。

研究者集会では今年来日した中国の研究者と日本側の研究者、計6組から共同研究の進捗状況などについて英語で発表して頂き、活発な質疑応答が行われました。どの研究発表も最新の技術、知見を採り入れた独自性に富む内容で、座長の林﨑良英先生から「①昨年の研究発表に比して研究領域が広がり発展している、②日中共同研究の質が以前に比べて上がってきている、③新たな共同研究のきっかけが相互協力、共同研究へと進展していっているとの印象を持った。」との総括コメントを頂きました。

(挨拶・座長)林﨑良英 本制度所管委員会委員長 (日中医学協会理事)

 

発表-1
CCL17シグナルで誘導されるエキソソーム中のmiR-513b-5pはM2マクロファージの活性化を介して膀胱癌の進展に関与する

Exosomal miR-513b-5p induced by CCL17/CCR4 axis contributes to bladder cancer progression through polarization  of tumor-associated M2 macrophages
王  尉 中国人民解放軍南部戦区総医院泌尿外科 主任、副主任医師/准教授(第42期生)
齊藤 亮一 京都大学大学院医学研究科泌尿器科学准教授

発表-2
たんぱく質治療薬におけるレーザー誘導ブレイクダウン微粒子計数技術
Laser induced breakdown particle counting in protein therapeutics
李  萌 中国食品薬品検定研究院生物製品検定所モノクローン抗体室 副研究員(第43期生)
呉 行正 福岡工業大学工学部生命環境化学科 教授

発表-3
一次繊毛はヘッジホッグシグナルを介してBMSCの自己複製能を制御する

Primary cilia regulate the self-renewal of BMSCs via hedgehog signaling pathway
田 暁紅 中国医科大学組織工程学教研室 教授(第43期生)
竹田 扇 帝京大学医学部解剖学 主任教授

発表-4
新しいタイプの放射線防護剤の研究開発

Research and Development of Novel Type Radioprotective Agents and Mitigators
毛 愛紅 甘粛省医学科学研究院医学分子生物学研究センター 副研究員(第42期生)
王  氷 量子科学技術研究開発機構放射線医学研究所 グループリーダー

発表-5
子宮頸がんの超微細血管画像の定量化研究 

Quantitative Superb Microvascular Imaging for Cervical Cancer: Series of Research
朱  熠 四川省腫瘤医院超音波医学センター 副主任医師(第44期生)
石川光也 国立がん研究センター中央病院婦人腫瘍科 科長

発表-6
cT2-3 局所進行手術可能な食道扁平上皮癌における臨床病期分類および術前補助療法戦略における集学的役割

The Role of Multidisciplinary in Clinical Staging and Neoadjuvant Treatment Strategies in cT2-3 Locally advanced Operable Esophageal Squamous Cell Carcinoma
冷 雪峰 四川省腫瘤医院胸外科センター 副研究員/副主任医師(第44期生)
大幸宏幸 国立がん研究センター中央病院食道外科 科長

 

中国の医学、歯学、薬学、看護学の各分野で活躍される高度な専門家と日本の研究者との共同研究の成果が、日中両国にとどまらず、アジア全域、ひいては全世界の国民健康の向上につながり、ノーベル賞級の研究になっていくことが期待されます。

 

会場出席者集合写真(懇親会会場にて)