笹川同学会華東・湖北地区支部学術交流会が開催されました
2023/11/02
2023年10月28日㈯、笹川医学奨学金進修生同学会(笹川同学会)華東・湖北地区支部学術交流会が、江蘇省南昌市の会場と同支部会員をオンラインで結んだハイブリッド形式で開催されました。学術交流会には、笹川同学会趙群理事長、李忠金秘書長と、華東地区(上海市、江蘇省、浙江省)および湖北省在住の笹川同学会会員 計79名が参加し、日本からも日中医学協会の事務局がオンラインで参加して、交流を深めました。
学術交流会は、第27期笹川生の殷猛氏(上海交通大学医学院附属上海児童医学センター心胸外科教授)の司会のもと、「高齢化社会と医療・養老の融合」をテーマに行われ、湖北省中医院老年病科の向慶偉副教授と3名の笹川同学会会員が講演し、活発な質疑応答が行われました。
◆講演者
向 慶偉 湖北省中医院老年病科副教授
「中医学における老年医学と特色ある健康養生」
中医学における老年医学の理論等について紹介し、さらに特色ある健康養生の概念と湖北省中医院における取り組みについて紹介しました。
蘇 海 南昌大学第二附属医院教授(第1期笹川生)
「高齢者施設における高血圧高齢患者への対応」
中国の高齢者施設で行われている高血圧高齢患者に対する対応について紹介しました。
孫 偉 江蘇省中医院教授(第18期笹川生)
「高齢化と高齢者文明」
高齢化に対応するためには、高齢者文明(高齢者が健康で暮らすための文化や制度)の構築が必要であることを紹介しました。
蒋 伏松 上海交通大学医学院附属第六人民医院教授(第43期笹川生<共同研究コース>)
「血糖降下薬の選択――精密?ブラインドボックス?」
血糖降下薬の選択は、患者の特定の状況(年齢、ライフスタイル等)やニーズに基づいて行われるべきであるが、「ブラインドボックス」と比喩したように、ランダムに行われる場合もあることを紹介しました。
◆華東地区支部学術交流会実施責任者
孫 偉 江蘇省中医院腎内科教授(第18期笹川生)
殷 猛 上海交通大学医学院附属上海児童医学センター心胸外科教授(第27期笹川生)