笹川同学会日本支部が中国残留邦人健康相談会を開催しました
2024/08/13
笹川医学奨学金進修生同学会(笹川同学会)日本支部では、自治体等と協力し、中国残留邦人とその家族等を対象とした中国語による健康講演会と健康相談会を無償で開催しています。
中国残留邦人とその家族は、中高年になってから帰国されたため、日本語の習得が難しく、「医療機関に行きにくい」ことがあり、明石市福祉事務所より「中国残留日本人孤児を支援する兵庫の会」を通じて、中国語による健康講座を行ってほしいとの依頼を受け、2017年2月、第1回健康講演会・健康相談会を開催しました。その後毎年開催しています。
2024年度第1回健康講演会・健康相談会は、コロナ禍を経て、5年ぶりに、7月14日(日)、兵庫県明石市アスピア学習室で開催され、中国残留邦人とその家族等24名が参加されました。
健康講演会では、謝海棠 聖徳大学大学院看護学研究科教授(第21期笹川生)が「健康から人生100年時代を考える」と題する講演を行い、高齢化に伴う身体的、心理的な変化とどのようにして上手に付き合って健康生活を維持するかについて中国語で分かりやすく解説されました。
講演の後、兵庫県看護協会や兵庫県立大学のボランティア看護師による血圧、脈拍、血管年齢等身体組成の健康測定と笹川同学会日本支部の専門家による個別相談が並行して行なわれました。健康測定では笹川同学会日本支部のメンバーが看護師の問診を中国語で説明し、順調に進みました。個別相談会では様々な相談が寄せられ、一人一人の健康上の不安や悩みを丁寧に聞いてアドバイスしていました。
参加者からは、「中国語で相談できたので、よく理解・納得できて、健康面での不安がすっきりした」と好評でした。
健康講座・個別相談会を通じて、良い生活習慣を採り入れ、心身ともに健康な日々を過ごされるよう期待します。